金属微粉末の回収歩留まり向上事例

事例紹介

■課題

粉末冶金(金属粉末を金型圧縮して、高温で焼結して精度の高い部品をつくる方法)、金属粉末射出成形(MIM)、新素材の金属ガラスの材料として使用される金属微粉末の製造法のなかには、製造工程で溶融金属の流れに高圧の水ジェットを噴射して金属微粉末を得る特徴を持つ溶解プロセスの水アトマイズ法があります。

水アトマイズ法では金属粉末を液体から固液分離し回収する必要があります。これまでは液体中に混在している粒子を分離するサイクロンセパレータを使用し、回収後の排水は廃液処理しておりました。

今後、スマートフォン、IoT、電気自動車(EV)等により粉末冶金メーカー・MIMメーカーの需要拡大が見込まれる中、金属微粉末の回収歩留まり向上の必要があり、新たな回収装置を模索しておりました。

■概要

今回対象となるアトマイズ金属微粉末は磁性体であることから、マグネットを利用した回収方法を検討されました。

対象物などを当社にお送り頂き、当社の永久磁石式ドラム型磁選機による回収力テストを実施したところ、お客様の目標値に近い回収率を達成することができました。

サイクロンセパレータでアトマイズ金属粉末を回収した後の2次回収装置として永久磁石式ドラム型磁選機を利用することが可能になりました。

溶湯(溶解した金属)を下部から滴下させ高圧水流を吹き付けて微細合金粉末を低コストで製造する。

従来廃液処理をしていた排水を永久磁石式ドラム型磁選機に投入し残留微細合金粉末を98%回収する。

 廃液処理の費用削減も実現。

■効果・メリット

金属粉末の回収歩留まり向上

永久磁石式ドラム型磁選機を利用することにより従来、廃液処理していた排水からの残留分の回収が98%可能になりました。

原料粉としての金属微粉末は多種多様で、製造方法の違いによって同じ物質でも粉末特性が異なる特徴を持っています。

その粉末特性は製品にも影響を与えますが、粉末の成分、形状、密度、粒度等を自由にコントロールでき、低コストでの生産が

可能な水アトマイズ法のメリットにより金属微粉末製造の現場では多く採用されています。

アトマイズされた金属粉末は水との混合物になっており、固液分離の工程が必須となりますが金属微粉末の回収歩留まりの向上が

可能な永久磁石式ドラム型磁選機の回収性能は高く評価いただいております。 

評価機無料貸し出しのご案内


当社では永久磁石式ドラム型磁選機を「無料」で貸し出しております。

実際に永久磁石式ドラム型磁選機を試用して、性能に納得いただいた上で導入を決定頂いております。

■評価機用磁選機 利用規約

*ご購入前に実際に商品の性能を確認できるように、評価機の準備がございます。

評価機は全ての製品ラインナップをご用意してはおりません。また数量などに限りがございます。

以下手順をご確認の上、ご利用下さい。

■下記の注意事項を了解の上、ご利用ください

1,磁選機の購入の検討をされている企業様が対象です。

2,動作保証される環境を越える条件下での耐久テスト等は、行わないでください。

3,製品の改造など、機械的仕様を変えるような作業は行わないでください。

4,評価後、評価レポートのご提出をお願いします。。

■貸出サービスの手順

1,下記の入力フォームの「1,評価機の無料貸し出しサービスを希望しますか」で「希望する」をお選びください。

2,申込の内容について、弊社担当者から確認連絡(電話またはメール)致します。

3,機種、評価期間、搬入日など弊社担当者と調整させていただきます。

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